田舎道

認知・行動療法

病気について知ること。それを認めること。そして、行動を起こすこと。
このような流れで、自分で病気に立ち向かい、これを抑えるという方法がある。それが、認知・行動療法である。

もちろん、薬を飲むなどの取り組みをした上で行えば効果が発揮されるもので、医師の指導のもとで行えばずっと効果的なものになる。
例えば、強迫性障害の場合には、「強迫性障害によって引き起こされた状態」ということを認知することから、事は始まる。
「自分は今、手を洗いたくて仕方がない。前にも洗ったが、汚れがどう考えても落ちていない感じがする」このことを、認めてしまうのである。そして、「これは強迫性障害という病気によってもたらされた状態なのだ」ということを確認する。
紙に書くという方法を取る人もいる。「手を洗いたい。これは病気による気持ちの動きである」このような文章を書き、目に見えるところに置く。
手を洗うことは必要なのではなく、病気によって「させられていること」なのだということが、そこでハッキリするだろう。

そして、ハッキリさせた上で、今度は「手を洗うのはやめる」という行動に出るのである。メモ書きに従って、自分の認識に従って、実はもうすっかり綺麗である手の汚れを落とすなどということはやめる。
ここから、認知・行動療法は始まる。この方法は、具体的には「曝露反応妨害法」と言われていて、自分自身に状況を確認させた上で、病気による自分自身の行動を妨害することを意味する。
よく考えてみれば、綺麗な手を洗い続けて時間を潰してしまうのは非常にもったいない話である。こんなことも考えてみて、とにかく手を洗うのをやめてみる。
「やめる」ということを徹底し、気持ちをそれに慣らしていく。薬によって不調が正常へ戻ろうとしているセロトニンの状態とも相まって、状況は改善に向かって動いていくのである。