つくし

薬で治す

強迫性障害は病気である。そして、最近ではその病気の原因も分かっている。脳の構造や、脳と身体の諸器官との関係がだいぶ解明されてきた現代だからこそ、それらは明かされているのである。
そして、それらが明かされているということは、治療の方法も明かされているということなのである。
そう、厄介な病気である強迫性障害は、治療することが不可能ではない病気なのである。

その治療の方法として、一番誰にでも分かりやすいのは、「治療薬を服用する」というものである。もっと簡単にいえば、「薬を飲む」ということ。
強迫性障害は脳にちょっとした不調があるために起きた病気であるから、その不調を正す効果を持つ薬を使えば、当然ながら症状は緩和され、事態は収束に向かうのである。

強迫性障害を治療する薬は、脳と身体、神経を行き交うセロトニンの量を調節することが出来るという効果を持っている。
とはいえ、この病気は飲んですぐ治るようなものとは違うので、その認識は必要である。
例えば、熱冷ましや腹下しの薬の中には、「スグに効く!」という謳い文句で即効性を売りにしているものがある。そういった薬とは、根本的に種類が違う薬だと思わなければならない。
時間をかけて、ゆっくりとセロトニンの量を調節し、脳の働きを正常と言われる状態にまで持っていく、そういう薬なのである。長くかかる人は、数年間かかってしまう場合もあると言われている。
気を長く持って薬をのむ習慣をつけていくことが大事なのである。

また、この薬と併用して鬱病や躁病に効く気分安定剤を使うという方法もある。文字通り、気分を安定させる薬をのむことで、強迫的に手を洗ったり鍵を確認しているときの興奮した感情を静めることが出来るのである。