アブラナ

家族とともに

認知・行動療法について、『認知・行動療法』という記事では紹介した。病気を認知し、具体的な行動を起こすことで、強迫性障害という病気に立ち向かう方法である。
しかし、ここで認知し、行動すべきなのは必ずしも病気になってしまった本人だけではない。そんな話も、必要だろう。

強迫性障害や、これと併発して起きる可能性のある鬱病は、その人本人だけではなく家族にも関係する病気であると言われている。これらの病気に罹ってしまうと、人はなかなか普通の生活を送ることが難しくなってしまう。
鬱病になってしまうと気力がなくなって昼よりは夜の方へ、生よりは死の方へ傾いてしまうことになる。強迫性障害になってしまうと、例えば仕事に行ったり買い物に行ったりすることもままならなくなってしまう。
というわけで、強迫性障害と向き合っていくには「家族とともに」ということが必要不可欠なのである。

認知・行動療法を実行するのは本人だけではない。上にはそう書いた。そう、家族もまた、この療法に付き合っていくことが必要なのである。
例えば、病気を理解してあげること。日本の風土には、「心の病」をなぜか「身体の病」よりは下位に置くようなところがあって、なかなか理解を得られない病気も多い。
強迫性障害にしても、ひどいときには「神経質の強すぎるバージョン」などと見られがちなのである。
何も知らない人ならいざしらず、家族が罹っている病気に対してそういう意識では、治るものも治りにくいことになってしまう。だから、まずは家族が病気をしっかりと認知し、理解することが必要である。
そして、投薬療法なり、行動療法なりの手助けをすること。家族でこの療法に参加することが望ましいといえるのである。

そうすることによって、人は初めて、病気とともに生きていくことが出来るようになるのである。